お母さんは最大の味方で、最後の砦~ゆずが保護者支援を第一に考える理由と我が子を客観的に見るポイント~

発達支援は保護者支援から

こんにちは。ゆず代表の西村です。

1/11(土)より、今年の発達相談・レッスンがはじまりました。

昨日は、午前中に理学療法士西村による発達相談・評価に2名、午後から公認心理師出口による発達評価・レッスンに2名の方がお越しになりました。

皆さんに共通することは、「どうすれば我が子が毎日楽しく過ごせるか」ということを真剣に考えているということです。

それに加えて「自分の子育ては、これで間違っていないのだろうか?」「もっと関わり方を変えたほうがいいのではないだろうか?」などと、保護者として我が子に向き合うことにも悩まれていることが多くあります。

実は、ここが最も(と断言してもいいくらい)重要なポイントになるのです。

発達相談や発達評価というと、どうしても「子ども自身の発達状況」だけに目が行きがちです。

しかし、「保護者の方に子育てに関する自信をつけていただくこと」こそが、最も大切なことなのです。

なぜなら、保護者の方の気持ちの安定は、必ずお子様の発達に好影響を与えるからです。

 

例えば、お母さん。お子様にとって、お母さんは最大の味方であり、最後の砦です

「お母さんが楽しそうだと僕(私)も楽しい」

「お母さんが悲しそうだと僕(私)も悲しい」

「お母さんが応援してくれるから僕(私)は頑張れる」

「お母さんがそれでいいと言ってくれるから、僕(私)は自分が好きになれる」

 

実は、言葉が出ていないお子さんでも、人とのコミュニケーションが難しいお子さんでも、お母さんの表情や声のトーンを瞬間的に読み取ります

よくある事例のご紹介

少し具体例をお話しましょう。

私が今までゆずを運営してきた中で、こんな経験を沢山しました。

はじめて発達相談に来られたお子さんは、部屋の片隅でじっと一人でおもちゃを出して遊んでいました。

 

お母さんもはじめての場所で、少し緊張気味です。

 

お子さんは、お母さんとスタッフがお話している様子を意識している様子はなく、黙々と遊んでいます。

 

その様子だけを見ると、人への関心が低いようにも見えます。

 

やがて、時間が進み、お母さんとスタッフが打ち解けて話せるようになり、お母さんから笑い声も出てきました。

 

その時、ずっと一人で背中を向けて遊んでいたお子さんが、スッと立ち上がり、おもちゃを持って部屋の中を走りはじめました。

 

急な動きに、お母さんとスタッフは、「わあ!」と声を上げます。お母さんは、「楽しそうだね」と声をかけます。

 

お子さんは、ひとしきり走ったあと、お母さんのところへ行き、おもちゃを見せ、少しだけどスタッフの顔を見ました。

お子さんが動き始めたきっかけは、「お母さんが笑ったこと」

そうです。「お母さんが笑っている=ここは安心できる場所」と判断したのです。

実は、背中を向けて一人で遊んでいたのは、お子さんなりの「不安の気持ちの表現」だったのです。

「お母さんが笑っているからここは大丈夫な場所だし、笑って話している相手だからこの人は安心していい人なんだ」と感じ、スタッフにも目を向けることができたのです。

 

こういったことは、本当によくある光景です。

だからこそ、ゆずの発達相談では、しっかりと保護者の方の気持ちに耳を傾ける、お悩みをしっかりと聞き取る、お母さん(お父さん)が楽しい気持ちになってもらえる方法を考えることからはじめます。

なぜなら、上の例でご紹介したように「子どもが自由に表現できる場を提供してあげることこそ、子育てや発達支援の第一歩になる」からです。

我が子の「本当に伝えたいこと」を理解してあげよう

昨日、ご来所になった方にも、このお話をさせていただきました。

あるお母さんは「私が(心配のあまり)厳しく接していたかも知れないです。不安は不安で置いておいて、もっとこの子の伝えたいことを理解してあげたいと思いました」と話されていました。

 

もし、お子様の発達に不安があるなら、(言葉が出ていても出ていなくても。コミュニケーションが取りにくくても)お子様の伝えたいこと、言いたいこと、表現したいことは何なのか、ということを考えるようにしてみてください。

もし、お子様からのサインを上手く見抜けない、これで合っているのかな?と不安に思われたときは、私達専門家を頼ってください。

公認心理師、作業療法士、理学療法士などの専門家が発達評価を通して、お子様の現状と可能性、そして未来をお母さんやお父さんと一緒に考えていきます。

我が子を客観的に見るポイント

最後に、「どうしてこんな行動なんだろう。なぜこれができないんだろう」とお悩みの方へ、客観的に我が子を見ることができるようになるポイント(見方・考え方)をご紹介します。

それは、「大人から見て、困った行動をしている場合、本当は『その子自身が困っている』という視点を持つこと」です。

我慢ができずに離席するのは、課題が難しいから逃げたいのかもしれません。「自分にはできない」と不安になっているからかもしれません。

子どもの「困った行動」には、必ず理由があります。その理由を客観的に探るようにしてみると、我が子の「本当に伝えたいこと」が見えてくるはずです。

お子様の行動に理解ができなかったとき、ぜひ思い出してください。