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自己肯定感を上げたいなら、目標設定をしてはいけない

※記事最後にYouTube動画「「苦手を克服させる療育」は逆効果!まずするべきは、得意を伸ばし、自信を持たせること!」があります。

自己肯定感とは、「自分で『自分はこれでいい』」と思える力です。

自己有能感や自尊心にも似ています(厳密に言うと違いますが)。

 

幼児期に自己肯定感を高めることはとても大切なことです。

しかし、その取り組みにおいて気をつけておくべきことがあります。

それは、「目標設定をしない」ということです。

目標設定が子どもを萎縮させる

目標を持つことは、勉強でも、スポーツでも、当たり前に行われています。

一つの目標に向かって頑張って、それをクリアしたら、次の目標に向かう。

それを繰り返すことで、どんどんステップアップさせていく、というやり方ですね。

何も間違っていません。

しかし、こういった取り組みをする際に、一つだけ条件があります。

それは、「自己肯定感が高いお子さんに限る」ということです。

反対に言うと、「自分に自信がない」「不安な気持ちが人一倍強い」といった個性のお子さんに、目標設定をすることは止めたほうがいいということです。

なぜなら、成功体験が少なく、常に自信がないお子さんに、大人が目標を掲げてしまうと、敏感なお子さんはそれを察知し、「どうせ自分はできない」と余計に萎縮してしまうからです。

スモールステップも諸刃の剣

敏感なお子さんに対しての手立てとして、スモールステップで経験を積ませる、ということも良いと思うかもしれませんが、そうではありません。

そもそも「スモールステップ」そのものが目標設定になってしまっています

敏感なお子さんの場合、ステップが小さくても、大きくても「ステップそのものを感じ取ってしまう」のです。

そうなると、ステップの高さの違いは、あまり意味を持たなくなります。

まず取り組むべきことは「できることを繰り返し実践させる」こと

発達支援や療育において、意外と見過ごされがちなのが、「できることを繰り返し実践させる」ことです。

なぜなら、「できていることをしても、意味がない」「できないことをできるようにすることに意味がある」と捉えられていることが多いからです。

しかし、上でも書いたように、「自分に自信がない子」や「失敗を極端に怖がる子」には、何よりも先に「自分に自信をつけてもらう」ことが重要です。

そのためには、「簡単にできること」「自信を持ってできること」を繰り返し実践させることがポイントです。

得意なことをする→できる・褒められる→自信が芽生える→失敗を恐れなくなる→苦手なことにも挑戦する勇気を持てる→自分で「挑戦してみる」ことを選ぶようになる

自己肯定感は、このように成長していきます。

得意気になれること、お母さんやお父さんが褒めてくれること、慣れていること、を繰り返し実践させることで、自信をつけさせることが、まず取り組むべきことです。

スモールステップでの取り組みは、「苦手なことにも挑戦する勇気」を持ってからでも遅くありません。

子どもの発達を「到達度」で見てはいけない

目標設定を定めると、お子さんだけでなく、保護者の方も、「その目標を達成すること」が第一の目標になってしまいます。

そうなると、目標の到達度でお子様を見ることになってしまいます。

それは、長い目で見ると、行き詰まることにつながりかねません。

子育ては、つながり、です

今の取り組みが将来の基礎になります。

できることを取り組ませる最大のメリット

加えて、「できることを取り組ませる」ことのメリットをもう一つご紹介します。

それは、「嬉しそうに取り組んでいる我が子」や「自信を持って取り組んでいる姿」を見ることができるということです。

我が子が、嬉々として取り組んでいる姿を見れば、普段の育児疲れも吹き飛ぶかもしれません。

ゆずが保護者の方の支援を第一に考えているのは、「お母さん(お父さん)が元気だと、子どもも元気。お母さん(お父さん)が楽しそうだと、子どもも楽しい」からです。

まとめ

「我が子の能力を最大まで引き出して上げたい」というのは、保護者の方にとって、最も強い願いだと思います。

お子様が、自分に自信を持って、力強く生きていくためには、自己肯定感や自己有能感、そして自尊心を高めて上げることが何より大切になります。

そのためには、どれだけ成功体験を積ませるか、が大事になるため、まず取り組むべきことは「目標を設定せず、できることを繰り返しさせてあげること」です。

 

お母さんやお父さんは、子どもにとって、最大の味方で、最後の砦、です。

他の人は違うと言っても、お母さんはそれでいいと言ってくれた」が子どもの生きるエネルギーになります。

ぜひ、「できることをさせる」ことの重要性、目標設定が子どもを縛ってしまうリスクに気付いていただければと思います。