【ここをタップ!】発達障害児のための個別支援塾 寺子屋ゆず

「言葉が遅れている」原因は様々です。まずすべきことは、正しい評価を受けること

「言葉が出ない」という課題について考える時に、ぜひ押さえておいていただきたいことがあります。

それは、お子さんによって、表現方法も違いますし、課題や目標も違うということです。

そのため、言葉の発達の促し方について、育児書通り、汎用プログラム通りに行っても、うまくいかないことがほとんどです

 

例えば、「何かを伝えたい」という意思が少ないお子さんに、「絵カードを見せて、その絵の言葉を言わせる」といったプログラムを行ったところで、言葉にはつながりません。

大切なのは、お子さんの発達段階に合わせた取り組みをしていくことです。

そして、その取り組みは10人いれば、10通りの方法があります。

誰一人として、同じプログラムはありません

「ママ」という言葉がでない例で考えてみましょう

少し具体例を出して考えてみましょう。

 

例えば、まだ「ママ」と言えないお子さんがいたとします。

そのお子さんの課題が、「思っていることを誰かに伝えたい、という気持ちが少ない」といった場合、「ママっていうのよ。ほら、ママっていってごらん?」と教えることは効果的とはいえません

そんな場合は仮に「ママ」と言えたとしても、ママが言っている言葉をただ真似しただけかもしれません。

 

反対に考えみましょう。

子どもが、「ママ!」と声をかけるのは、「ママに気づいてほしい」「ママに手伝ってほしい」という時ですよね。

じゃあなぜ「ママ」と言わないのかと言えば、それは、「ねえ、ママ」と呼びかける必要がないからです。

ママに気づいてほしいなどの気持ちが出ていなければ、ママと呼ぶ必要性がないのです。

 

お分かりでしょうか?

言葉を強制的に教えるのではなく、子どもの伝えたい気持ちを汲み取ることが大切

「じゃあ、どうすればいいの?」

「ママと言うまで、待ち続けたらいいの?」と思われるかもしれません。

 

こういった場合は、「ママと言わせるのではなく、今お子さんの思いや伝えようとしている気持ちがあるなら、それに対して適切に応じていく」という取り組みが必要です。

伝えようとしていることをママさんが拾い上げてくれることで、子どもは、「ママに分かってもらった!」「ママに伝わった!」という喜びにつながります。

 

こういった経験を繰り返していき、やがて「自分の好きなものをママに知ってほしい、伝えたい、そうだ!ママを呼べばいいんだ!」という思いが強くなった時、「ママ!」という言葉を使ってママを呼ぶようになります

 

また「ママ」と言葉で呼べなくても、困った時にはママさんの手を引っ張ったり、指を指してアピールしてくれることがあるかもしれません。

そんな様子が見られるということは、ママさんを頼っている証拠です。

自分の気持ちを汲み取ってくれる存在としてママさんを認識しているのです。

 

そんなときは、その気持を汲み取ることを繰り返していきましょう。

そうやってどんどん信頼関係を築いていくのです。

それが言葉を教えることよりもっと大切なことです。

やがて信頼関係が築けるようになれば、お子さんの代弁(「ママ、〇〇して、だね」と代わりに言ってあげるなど)をするだけで、お子さんは言葉の使い方を学んでいきます

まとめてみます

■言葉が出るようになるには、自分の気持を分かってくれる存在として、ママさんを認識する必要がある。

 

■その中で、「ママに手伝ってほしい」「ママに気づいてほしい」という思いが強くなれば、手を引いたり、指差しをしてアピールするようになる

 

■その表現を汲み取り、それに言葉をのせて、お子さんのいいたことやしたいことをママさんが言語化してあげる

 

■それを繰り返すことで、お子さんとママさんの間に信頼関係が出来上がっていき、「ママが分かってくれた」という成功体験につながっていく。

 

■やがて、もっと伝えたい!という気持ちが強くなってくるに連れて、「ママ!」という「言葉を使った表現」を使い始めるようになっていく

このように、ステップを踏んだ取り組みを行うことで、言葉を引き出していくのが言語聴覚療法です。

お子さんの見えている部分だけで判断するのではなく、その下にある「見えない部分」も適切に評価することが、最も効果的なプログラムにつながります。

まだ表面化していない我が子の「育ってきている部分」を知ろう!

お子さんによって、「今はまだ、見えてない部分」は色々です。

それは、氷山のようなものです。

水面上に、氷山の頭が見えているけれど、水面下には小さな山しかないかもしれません。

水面上には、まだ氷山の頭が見えていないけど、水面下にはとても大きな山が出来上がっているかもしれません。

 

どちらがいいかというと、当然後者です

やがて水面上に大きな山が出現してくるのですからね。

 

そう考えると、言葉を無理に引き出すことは、あまり意味を持たないことが分かっていただけると思います。

早く言葉が出たからいいわけでもないですし、言葉が出るのが遅いからといって、それだけで不安になる必要がないということですね。

 

さて、そうなると水面下に大きな氷山が出来上がっているのかどうかが気になりますね。

 

そんな時は、言語聴覚士に評価してもらいましょう。

言語聴覚士は、水面下にどのくらいの山ができているのかを評価するプロです

単に「子育て経験があるから分かる」というような曖昧なものではなく、客観的評価や医学的基礎知識に基づいて評価を行います。

それが、安心を手に入れるための最善の方法なのです

 

何より大切なことは、「正しい評価を受ける」ことです。

正しく評価を受けることは、レッスンを受けることより重要です。

正しい評価が受けられていないと、絶対に言葉は伸びません

 

だから、キチンとした評価もできないのに「言葉が出ていないから問題だ」という周り(外野)の意見に振り回される必要はありません

周囲の意見に押しつぶされそうになったら、言語聴覚士の評価を受けてください。

 

ゆずでは、言語聴覚士が正しい評価を行い、お子様の今の状況について分かりやすく説明しています。

不安な毎日を過ごしているママさんは、いつでもご相談ください。

MEMO

ゆず以外でも、言語聴覚士の方がレッスンを担当しているところでは、評価も適切に行われていますので、安心して継続してください(そうとは言えないこともあるのですが、あくまでも一般論として書いています)

 

言語聴覚士ではない方が評価やレッスンを担当されているところは、お子様の課題に合わせたプログラムになっているかどうかは分かりません(合わせているかもしれないし、画一的なプログラムかもしれません)。

 

そんな場合は、正しく我が子が評価されているのかどうか、そのレッスンが本当に我が子の課題にあった取り組みとなっているのかどうか、ママさんの目でチェックしてみてください。

良かれと思ってしていることが無意味だったとしたら、その時間はもどって来ませんからね。

 

一番大切なことは、ママさん自身が「本質を見極める目」を持つことです。