ゆずスタッフ募集【言語聴覚士】常勤・非常勤

できないことを指摘しても、子どもは伸びない。「だったらこうしてみれば?」が子どもに自信を持たせる

できないことを指摘する人が多すぎる!

発達支援にせよ、学習指導にせよ、とにかく「できないことを指摘する」大人の多いこと。

例えば、発達支援の現場で考えてみましょう。

言葉や体のレッスンの専門家である言語聴覚士や作業療法士、理学療法士などでさえ、「この子の○○の部分がダメです」「△△ができないと、□□ができませんよ」などと言われることが多いです(ゆずにお越しの保護者の方から、そう言われて悩んでいる、というお声の多いこと)。

今、この記事を読まれている保護者の方の中にも、「そうそう!そう言われたことがある!」と頷いておられる方も結構多いと思います。

できないことを、「できない」と指摘して、一体何になる?

私(西村)から言わせれば、「じゃあ、対案を出してみなさい」と叫ばずにいられません。

 

そんなところに(療育機関であろうと、学校であろうと、どこであろうと)縛られる必要はないから、マイナスの気持ちばかりを植え付けようとするところとは、速攻で縁を切るべきです。

だから縁を切る勇気は、保護者の方が持っておくべき勇気の一つです

なぜそんな勇気が必要なのか、理由は簡単です。

大切なわが子の人生を守るためです。

できないことを指摘して、それがプラスにつながりますか?

はっきり言いましょう。

できないことを指摘するなら、誰でもできます。

そして、指摘だけをする人は、その子の人生について真剣に考えてくれていません。

 

そして、できないことばかり指摘する人の傾向は、次の2つです。

1.「だったらこうしてみれば?」のアイディアがない。

2.できないことを指摘して、「自分は分かっている」と思いたい。

前者はまだマシですが、後者はもう処置なしです。こういうタイプは専門家に多いですね。ナルシストにも多いです。

いつも、いつも書いていますけど、そんな人に担当や担任されると、最悪です。

 

子どもは、いつも自分のできないこと、苦手なことを「ダメだ」と指摘され続けて、どんどん自信を無くします。

そして大きくなった時、「どうせ自分なんて」「自分にはできない」という感情に支配され、「挑戦しよう!」や「間違ってもいいからやってみよう!」という気持ちが持てなくなります。

これを、心の二次障害と呼びます。

二次障害は、子どもの人生をつまらないものにさせてしまいます

心の二次障害は幼児期のお子様を持つ保護者の方にとって、絶対避けなければならないものです。

心の二次障害が引き起こされないように、最大の注意を払う必要があります。

極端なことを言えば、今の問題(言葉の発達が遅い、対人面に課題があるなど)よりも優先されるべきことです。

 

心の二次障害を予防するためには、幼児期や小学校低学年の間に、少しでも自己肯定感をあげられるかがポイントになります。

方法は、簡単。

あれができない、これができないというのではなく、今できることを認め、しっかりと褒めることです。

褒められることで、褒められなれするとか、甘えるとか、調子に乗るとかを心配する方もおられますが、杞憂です。

例えば、あたなが今、自分なりに一所懸命子育てをしているのに、「その声かけの仕方は間違っている!○○でなければならない」「それではダメ!」とか色々指摘ばかりされて、自信が出ますか?

人間は、認められるから生きる元気が出るのです

「役割がある」から、頑張ろうという気持ちになるのです。

自分一人だけのお昼ご飯は、簡単に済ませますよね。家族がいると、頑張って作りますよね。

子どもだって、認められることが生きる活力になり、どんなことでもいいから役割を作ってあげることで、その子の「生きる意味」が出てきます

 

発達に遅れがあったり、凸凹があったりする子どもは、自己肯定感が下がりやすい傾向にあります。

下がりやすい自己肯定感を、できるだけ上げてあげようとする取り組みや声掛けをするならいざしらず、「あれができない、これができない」の攻撃で、子どもの気持ちを打ちのめす人は、おそらく自分の一言が子どもの将来の可能性を奪っていることに気づいていないのでしょう。

だから大きくなってから、その子が自分に自信を持てない人生を歩んでいたところで、誰も謝ってくれませんし、責任も取ってくれません。

二次障害というのは、時間を置いて出てくるものなので、責任の所在が分からなくなるのです。

「だったこうしてみれば」が子どもを救う

植松努さんという方がいます。

北海道で、リサイクル工機を作っている会社の経営者の方です。

この方が、TEDxというプレゼンテーションの場で、若者の前でスピーチをしました。

植松さんは、子どもの頃、おじいちゃんから教わった「宇宙」に興味を持ち、学校の勉強を忘れるくらいのめり込んだそうです。

そして、いつかロケットを飛ばしたいという夢を持ったといいます。

ところが、学校の先生や大人たちは、誰もその夢に共感してくれず、「どーせ無理だから、止めておきなさい。」を繰り返し言ったそうです。

自信を失った植松さんでしたが、大人になってからもその夢を忘れずにいました。

 

大人になったある日、彼はある大学教授と出会います。

その教授は、ロケットを作るアイディアを持っていました。

植松さんは、自分の会社でロケットを作る技術を持っていました。

二人は力を合わせ、見事ロケットを飛ばすことができました。

子どもの頃に大人たちに、「そんな夢みたいなことばかり言っていないで、勉強しなさい」「どーせ、君には無理」と否定され続けた植松さんは、見事夢を実現しました(記事の最後に動画を貼っておきます)。

 

そんな植松さんが、提言していること。

それが、「だったらこうして見れば?、で夢は叶う」です。

冒頭で私の書いた、「○○が出来ない」と指摘するなら、対案を出せ!というのと同じです。

 

人のアイディアを、すぐに否定する人がいます。

「○○みたいなこと、できそうだよね」というと、すかさず、

「でも、△△だから、難しいですよ。無理ですよ。」

私も以前、仕事仲間にそう言われて、いやーな思いをした経験があります(しかも部下から言われたからダブルパンチね)。

そう言われると、やる気なんてなくなるよね。

 

でも「だったらこうしてみれば?」なら、前を向いていますよね。

植松さんは、「だったらこうしてみれば、で戦争や暴力がなくなり、世界は平和になる」と話します。

私は、「だったらこうしてみれば、で自信を持てる子どもたちがたくさん増える」と思います。

 

そもそも、私自身、子どもの頃から植松さんと同じように、やりたいこと挑戦したいことを「あなたには無理」と言われ続けて、自信をなくしてきた人間です。

だから、子どもたちがだんだん自信をなくしていく時の気持ちが、痛いほど分かります。

 

私は、大人になって(しかも人生の半分を超えて)、「今の発達支援の在り方は間違っている。誰も変えないなら、自分が変えてみせよう」と思い、保守的思考の塊である市役所を辞めました。

私自身で、「だったらこうしてみれば」を実践したことになります。

でも、本音を言えば、自分で自分の殻を破るのはとてもしんどかったので、できることなら子どもの頃に自信を持った子どもとして育っておきたかった、と思います。

 

その経験からゆずスタッフの行動指針の一つに、「できない理由を探さない。できる方法を考える」を掲げました。

そして、私も言語聴覚士の鈴木も、ゆずに来られているお子様に対して、自分に自信を持った人生を歩んでほしいと願い、「出来る方法を考えるレッスン」を行っています。

 

もちろん、ゆず以外にもそういう理念で、子育て支援をされているところは、たくさんあります。

そういうところと繋がればいいのです。

幼稚園や学校だって、無理してまで行く必要ないのです

 

人間なんて、どれもこれもすべて上手くできる人なんていない。

できないことを責めても、何も生まれない、何も始まらない。

その子の出来ることに気づいてあげ、認めてあげ、褒めてあげ、自信をつけさせてあげること、それが私達大人の役割です。

 

最後に、問題の指摘ばかりされて、自信をなくしている保護者の方へ。

「指摘ばかりする人は、子どもの将来を見据えてなんかいません。

とっとと縁を切りましょう。

大切な我が子の人生を守るために。」

それができた時、子育ての悩みの方向性が、好転します