言語聴覚士と話そう!「言葉を引き出すコツ講座」&茶話会(2018.7.3)

【ゆずのオリジナルサービス(1)】レッスン毎の振り返りメール(メールの見本もご紹介)

レッスン毎に振り返りメールをお送りしています

ゆずのオリジナルサービスの一つに、「レッスン毎の振り返りメール」があります。

これは、ご希望された保護者の方全員に、レッスンの度に、振り返りメールをお送りするというものです。

振り返りメールの内容としては、

  1. その日行った内容とお子様の反応
  2. 保護者の方に押さえておいていただきたいポイント
  3. ご自宅でもやってみていただきたいこと
  4. その他、お伝えしておきたいこと

などです。

もちろん、レッスンの後半の時間を使って、こういったことは、担当セラピストから「フィードバック」という形でお話をさせていただいています。

それに加えて、振り返りメールもお送りしているのです。

振り返りメールをお送りする理由は、

  1. 繰り返しご説明することで、確実にお伝えするため
  2. レッスンにお越しの方以外のご家族(例えばパパさんや、お祖父様やお祖母様など)にも読んでいただけるように
  3. レッスンの中で、お伝えできなかった(伝え漏らした)ことを、きちんとお伝えするため

などがあります。

ご利用の保護者様からもご好評です

ご利用のママさん方からは、「夫と一緒に、読ませていただいています」、「レッスンで聞いたことを再度認識できるので、とても助かります」などご好評をいただいています。

振り返りメールを読んで、お返事をくださったり、また新たな疑問点をお尋ねいただいたりすることもあり、スタッフも嬉しい気持ちになることがよくあるのです。

 

今回は、そんなゆずのオリジナルサービスの一つである、振り返りメールの中身(内容)をご紹介しましょう。

なお、このメール内容は、サンプルです。

ただし、サンプルと言っても、完全に作られたものではなく、実際の内容に限りなく近いものです(もちろん実際のメール文ではありませんが)。

幼児のお子様と小学生のお子様、それぞれの振り返りメールをご紹介します。

振り返りメール詳細

1.幼児期のお子様

◆お子様の名前:ゆず子ちゃん

◆年齢:2歳(言葉が出始めたばかり)

◆ご相談内容:保育園で言葉の遅れを指摘され、心配になってご来所。

◆レッスン内容:主に遊びを通しての子どもの興味を広げる、大人とのやり取りを広げるなどの中で、言葉の理解と表現力を高めるレッスン。

◆振り返りメール内容:

○○様

 

こんにちは。
神戸ことばとからだの発達相談室ゆず、言語聴覚士の鈴木です。

 

本日はご来室いただき、ありがとうございました。

 

元気に挨拶をして入室してくれました!

 

ゆずの教室に慣れ、リラックスした様子で遊ぶゆず子ちゃんの様子を見て、私まで嬉しくなりました。

 

以下、レッスン目標に沿って、本日の振り返りをお伝えします。
(1)やりとり遊びの中で、ゆず子ちゃんのしている事・考えている(と思われる)事を言葉にして伝えてあげる中で、ゆず子ちゃんが自然に真似をする機会を増やす。

 

ゆず子ちゃんから何かを要求あるいは報告する場面が増え、目が合う場面も増えてきました。

 

また、遊びの中で、私の言葉を真似て言う場面も増えてきて、ゆず子ちゃんの表現が広がってきているのを感じました。

 

引き続き、ゆず子ちゃんのしていることや見ているものに注目し、ゆず子ちゃんのしていることや考えている(と思われる)ことを『実況中継』しながら、言語理解・表現を促してあげてください。

 

 

(2)「てつだって」「とって」「ちょうだい」等の要求を言葉で表現する。

 

お菓子の時間にゆず子ちゃんがお菓子を指差していた場面がありましたので、「ちょうだい」と言葉をかけてあげると「だい(ちょうだい)」と言うことができました。

 

このように、指差しや発声で要求表現をしている場面で「ちょうだい」「とって」「あけて」等の場面に合った言葉かけをしてあげることで要求を言葉で表現できることが増えてきます。

 

機会があったら、ご自宅でも取り組んでみてください。

 

 

(3)身近な事物名称や動作語を理解・表現する。

 

遊びの中で、理解できる言葉が拡大している様子がうかがえました。

 

人形を抱っこしながら「ネンネ」と言ったり、バナナの模型を口元にもっていきながら「あーん」と食べる動作を表現する場面が見られました。

 

引き続き、ゆず子ちゃんの興味のあることを中心に徐々にその興味を広げてあげ、その中で理解語彙を増やしてあげていただければと思います。

 

 

(4)「ママ、来て」「コップ、ちょうだい」等の2語文を理解・使用する。

 

「ママ」と言いながらお母様の手を引っ張って「ママ、来て」という思いを表現するなど、発語にジェスチャーや指差しなどを加えて表現する場面が出てきており、2語文の表現に近づきつつある様子が伺えました。

 

こうした場面では、ゆず子ちゃんが言おうとしていることを言葉にして伝えてあげてください。

 

 

振り返りは以上です。

ご質問やご不明なことがございましたら、ぜひお気軽にご連絡ください。

 

次回の予約はX月X日(金)13:00~でお取りしております。

またお会いできるのを楽しみにしております。

 

 

神戸ことばとからだの発達相談室ゆず
言語聴覚士 鈴木 美佐子

2.小学生のお子様

◆お子様の名前:ゆず太郎くん

◆年齢:7歳(小学校1年生)

◆ご相談内容:学校の勉強についていけないということで相談。友達付き合いにも難しさがあり、対人面も良くしたいというご希望あり。
さらに発音がはっきりしないというご心配も。

◆レッスン内容:ワークシートや動画などの視覚教材、学校で実際に使用している教材(教科書やドリル)を使ったレッスン。

◆振り返りメール内容:

△△様

 

こんにちは。

神戸ことばとからだの発達相談室ゆず、言語聴覚士の鈴木です。
昨日はご来室いただき、ありがとうございました。

 

放課後の来室で少し疲れている様子も伺えましたが、集中して課題に取り組むことができていました。

 

また、学校での学習の様子をお聞かせいただき、ありがとうございました。大変参考になりました。

 

ゆず太郎くんが学校で学習したり体験したりしていることもレッスンの中に取り入れていきたいと思います。

 

以下、レッスン目標に沿って、昨日の振り返りをお伝えします。

 

 

(1)4~5文からなる文章を読んで内容を理解する。

 

3つの文からなるお話の読解に取り組みました。

 

まず最初は「音読する」ことに焦点をあてるため、ゆず太郎くんに音読してもらいました。次に、内容理解を深めるため、ゆず太郎くんに内容について考えてもらいながら私の音読を聞いてもらい、質問に答える練習をしました。

 

ゆず太郎君が音読する場面では、読んでいる箇所がわかりやすいように、前後の文を紙で隠しながら読んでもらいました。

 

質問に答えられない場面では、その内容が書かれている部分を再度読み、答えをみつけるようにしました。

 

最初は正しく答えられない質問についても、上記のような工夫をしてあげることで正しい答えを導くことができました。

 

 

(2)物語や動画から登場人物の気持ちや考えを推測する。

 

短編動画を使って、登場人物の気持ちを考える練習をしました。

 

人物の表情や声のトーン、姿勢等から気持ちを推測するように促していきました。

 

具体的な注目ポイントを説明してあげることで、人物の気持ちを正しく推測することができました。

 

機会がございましたら、ご家庭で本を読んだりテレビを見たりしながら、人物の気持ちを考える練習をしてみてください。

 

 

(3)学校生活や国語の教科書に出てくる単語の意味を理解し、使用する。

 

国語の教科書の『ふきのとう』から、「春」「夏」「秋」「冬」の季節の行事や特徴について具体例を挙げてお話しながら、季節の理解を促しました。

 

また、春を待つ雪や竹やぶなどの言動からその気持ちを推測する練習をしました。

 

 

(4)基本的な助詞・助動詞・接続詞を理解し、使用する。

 

先週に引き続き、助詞「が」「で」「に」「を」の理解に取り組みました。

 

文の中の助詞「が」「で」「に」「を」を特定する課題では100%の正答が得られました。

 

選択肢がある状態で空欄に適切な助詞を書き入れる課題では80%の正答が得られました。

 

選択肢のない問題で適切な助詞を書き入れる課題は難しい様子がありましたが、徐々に文中の助詞への意識が高まり、会話の中で助詞を正しく使える場面が増えているようです。

 

 

(5)カ行を含む単語を正しく発音する。

 

先週に引き続き、「カ行」で始まる単語と「カ行」で終わる単語の練習を行いました。

 

「カ行」で始まる単語(「かに」「くるま」等)は90%正しく構音することができました。

 

「カ行」で終わる単語(「たいこ」「すいか」等)は少し難しい様子でした。

 

今週は「カ行」で終わる単語に焦点をしぼって練習してみてください。

 

練習方法がわからなくなった場合は、どうぞお気軽にご連絡ください。

 

 

以上になります。

 

次回の予約はX月X日(月)15:20~でお取りしております。
どうぞよろしくお願いします。

 

 

神戸ことばとからだの発達相談室ゆず
言語聴覚士 鈴木 美佐子

「レッスンを単なるレッスンで終わらせない」という想いで書いています

振り返りメールをお送りする理由は、単に「レッスン内容について振り返る」だけではありません。

レッスンは、あくまでもレッスンでしかありません。

大切なのは、保護者の方や周りの大人が、お子様に対して、どのように関わり、どのように応援していくか、その方法を知ることです。

 

このブログでいつも書いているように、単にレッスンを受けているだけでは、本当に子どもの能力を引き出すことができません。

誤解を恐れずに書くなら、「レッスンを受けているから満足=保護者の自己満足」でしかありません。

 

生活の中で、どう我が子と向き合い、どう応援をし、どう学ばせていくか、を考える必要があります。

そもそも、子育てって、毎日の生活の中で行われるものですよね。

だから、発達を促す取り組みも、毎日の生活の中で行うべきであり、私達専門家は「簡単にできる方法」を伝える役割があります。

 

ゆずの振り返りメールには、「レッスンを単なるレッスンで終わらせない」というスタッフの想いが込められています。

これからも、「参考になった」「嬉しかった」というお声を励みに、振り返りメールサービスを続けていきたいと思っています。

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