療育を進めていく上で、重要なことがあります。
それは、「我が子の応援団」をいかにしてつくるのか、ということ。
「応援団=我が子の味方」です。
味方とは、以前の記事でも書いたように、理解して信じて応援し続けてくれる人のことです。

我が子の味方を作ることは、療育において、ママさん・パパさんの大きな役割の一つになります。
成長段階に合わせて、味方になる人は変わる
この味方になってくれる人は、お子様の成長段階で変わってきます。
例えば、幼児期だと、保育園や幼稚園の先生やご近所のママさん仲間などですが、小学校に上がれば学校の先生やもっと広い範囲での保護者仲間など、です。
例えば先日、小学校を訪問させていただいた記事を書きましたが、この中に出てきた小学校の先生は、お子様の味方になってくれた先生でした。

子どもの成長は、社会性が広がることでもあります。
その広がった社会性の中で、どんどんと味方を見つけていくのがポイントです。
上手く味方を見つけるために準備しておくことを3つご紹介します。
- 子どもの特性をママさん(パパさん)が理解していること。
- 子どもの得意なこと、苦手なことをまとめておくこと。
- 苦手な場面やコトがあった場合、どのような対処方法がいいのかを伝えられるようにまとめておくこと。
行き当たりばったりでは、上手くいきません。
しっかりと事前準備をしておきましょう。
味方になってくれない人を説得する必要はない
我が子のことや、障害のことについて理解をしてくれない人と対面して(出会って)しまった時、ついつい「何とか分かってもらおう」と頑張ってしまうママさんもいると思います。
しかし、「分かってくれない人は、いくら説明しても分かってくれない」ものです。
また、「分かってくれる人は、一度言えば分かってくれる」ものです。
お子様のことを分かってくれない人に、いくら時間をかけて説明しても、分かってもらうことは難しいでしょう。
そんな時間があるなら、すぐに理解してくれる人を見つけ直した方が、効率的です。
「味方を探す」ことが目的であって、「理解してくれようとしない人を説得する」というミッションではないはずです。
分かってくれそうにない人を説得するなんて、ミッションインポッシブル。
ミッションインポッシブルのことは、イーサン・ハントにまかせておけばいいです(笑)。
味方になってくれそうな人の見分けかた
では、我が子の応援団、つまり味方になってくれる人を見つけるポイントについてお教えしましょう。
最も重要なポイントは、我が子のことを説明したり、解説したりするとき、お相手の表情や反応を見ることです。
- にこやかに聞いている
- 何度も頷きながら聞いている
- 全体の時間の半分以上は、ママさんが話している(相手が話しすぎない)
- 話している最中に、「でもね」とか「それは違うんじゃない?」とか否定的な言葉を一度も使わない
こういった方は、話し手であるママさんを尊重しています。
こういう対応ができる人は、自分の考えを押し付けません。
要は、相手が自分の考えを押し付ける人かどうか、なのです。
押し付けない人は、味方になってくれる確率が高い人です。
ママさん自身がにこやかに。無理やり笑う、でもOK!
そして味方を作るもう一つのポイント。
それは、ママさんが楽しそうにしていること。
人は、楽しそうな人のところに、集まってきます。
だからカラ元気でもOK。
無理やりでもOK。
とにかく楽しそうに、にこやかに。
無理やりでも、楽しそうな雰囲気を醸し出して下さい。
我が子のためだから、ここは一つがんばってください。
笑顔につられて、人が集まってきます。
また、それと同時に泣ける場所を作っておきましょう。
辛い時、泣くことは悪くない。
それはそれでスッキリしますから。
いっぱい泣くと、次のステップに進もうと思えます。
泣きたい時は、ゆずに来てください。
ゆずは完全個室です。いくら泣いても大丈夫です。
一緒に悲しみましょう。
でも、そこからまた一緒に歩みを進めましょう。