子育ては長丁場。悩みはつきません
子どもを育てていると、ママさんの心配ごとはつきません。
なかなかたっちができないと、「どうして歩かないんだろう」「何か私の関わり方がいけないのかなあ」。
言葉が出ないと、「どうしたら言葉が出てくるんだろう」「どんな方法が効果的なんだろう」。
こんな風にママさんは、每日每日悩みながら、考えながら、自分を反省しながら、子育てをしています。
私も長年の療育現場で、多くのママさんのお悩みを伺ってきましたが、我が子のことを心配していないママさんは、誰一人いませんでした。
そして、まじめで一所懸命なママさんほど、自分で自分を責めたり、自分を犠牲にしたりしてしまいがちです。
子育ては長丁場です。
赤ちゃんの時には赤ちゃんの、幼児になったら幼児の、小学校に上がれば小学校の、思春期には思春期の、それぞれ悩みは変わっていきます。
息の長い子育てをしていかないといけません。
ママさんはドロップアウトができません。
子育てのポイントは「ママさん自信を大切に」
長丁場の子育てを続けていくためには、どうすればいいのか。
それは、ちょくちょく休憩を取ることです。
休憩とは、ママさんが「自分のことにも時間を使う」「自分のために何かをする」ということ。
それが「自分自身を大事にする」ということにつながります。
時々、そんな時間があることで、「よし!また一つ頑張ろう」と思えるはず。
例えば、每日每日息もつけないほど忙しいと、紅葉を愛でる余裕はないですよね。
でも、カフェでホッと一息つく時間があれば、カフェの窓から紅葉を楽しむことができるかもしれない。カフェに置かれた雑誌の、紅葉特集の記事を見ることができたかもしれない。
そうすると、少しだけ非日常を感じることができ、それがリフレッシュにつながりますよね?
気持ちの切り替えもできますよね?
心に余裕を持つためには、自分のために使う時間を作る。
これがポイントです。
たった10分でもいいので、每日の中で、そういった時間を持ってみてください。
自分のために時間を作ることは、子育てにも効果的!
そしてそれは、ママさんだけのことではなく、子育てに効果的なことがあるんです。
それは、「我が子の置かれている環境を冷静に見ることができるようになる」ということです。
気持ちが疲弊していると、視野が狭くなるので、我が子の置かれた環境にまで目が行き届きません。
いつまでも周辺しか見えなくなってしまいます。
それが、また不安を生む要素になり、負のループに陥ってしまいます。
ママさんが心に余裕を持つことで、お子様の環境を「客観的に」見ることができるようになるのです。
そして次第に、どうやって環境を設定してあげるとよいか、それは誰に相談すればよいか、が分かるようになります。
ママさんがすべてを引き受ける必要はないんです。
ママさんは、色々な人や専門家に頼ったり、相談したりすることを決めるコーディネーターであればいいんです。
我が子のコーディネーターであることが、ママさんの役割です。
そのために、客観的な視点を保つ必要があるのです。
我が子に合った環境設定の仕方や、誰に相談したらいいか分からない時は、いつでも私たちに声を掛けて下さい。
一緒に悩んで、一緒に考えて、一緒に実践していきましょう。