「なぜちゃんとできないの?」「ちゃんとしなさい」など強制したり、矯正しようとする療育を受けていませんか?
そういった療育は、一見子どもを正しい方向へ導こうとしているように見えて、医学的視点から見るとマイナス効果しかありません。
その理由は、発達特性のあるお子さんと定型発達の人との脳神経の作りの違いがあるからです。
人は生まれてから、概ね8ヶ月頃から10歳頃まで、脳神経を整理する作業(専門用語で「シナプスの刈り込み」と言います)が起こります。
この時、自閉症スペクトラムのお子さんの脳内では、シナプスの刈り込みが十分進まず、「脳神経のネットワークが複雑なまま」成長していきます。
「脳神経が整理された子ども」と「脳神経が整理されてない子ども」では、物の捉え方、表現方法などが違って当たり前です。
ここを無視して、脳神経が整理された子どもと同じような方法で同じようにさせようとすると、自閉症スペクトラムのお子さんは混乱してしまいます。
また、当然のことながら、脳神経の整理を「やる気」や「根性」でどうにかすることなんてできません。
自閉症スペクトラムのお子さんには、その子にあった関わり方を見つけてあげて、彼らが理解できる方法で関ることが大切となります。
こういった理由から、強制させたり、矯正させる療育は、全く効果がない、と言えます。
一見、効果的に見えても、「大人の力でコントロールしている」だけのため、多くは小学校高学年になった頃に、そのひずみが現れてきます。
その一つが引きこもりです。
歯の矯正とは違い、療育における強制や矯正は、大切な我が子の人生を壊します。
失敗した、と気付いた時には、時すでに遅し。
幼児期に強制する療育を行った担当者は、どこ吹く風で誰一人責任は取ってくれません。
もしあなたが今、強制する療育を受けさせているなら、すぐに縁を切るべきです。
そして、根性論ではなく医学的根拠に基づいた、我が子に合った声の掛け方、関わり方を学んで下さい。